そんな他愛もない語らい
そんな時間
そんな君
愛おしく・・・思った
Samething else Dream request. .
It is to the heart to a feeling in language... For you 言葉に気持ちに心に・・・君に
「・・・・・すー・・・」
「・・・・・・」
間が悪いのか何なのか。
俺は暴れ柳の根本に横たわる物人物に、正直眩暈を感じた。
そいつはこんな早朝にも関わらず
読みかけの本を手に持ったまま、
何時もとは考えもつかない安らかな顔で、木の根本の柔らかな草原で眠る。
黒い髪が風に揺れる
・。
運が悪すぎだぜ。
まさか、同じ場所で又会うなんてよ・・・
「・・・にしても、冷徹無表情な奴でもやっぱり人間なんだな・・・」
スネイプのヤローと良い勝負だぜ、全く・・・
”眠っている表情は素の顔である”
とかなんとか言ってたのを聞いた事ある。
今ぴくりとも動かないを眺め、俺はそんな事をぼんやりと思った。
もしそれが本当なら、
本当なら
本気で笑えば、こんな風に穏やかに笑えるって事なんだろうか・・・
優しい顔で
ドク・・・・ン・・・・・
俺は不用意にの顔に、
髪に手を伸ば
―――――・・・・・・そうとした。
「流石校内一のプレイボーイ、手がお早いねぇMrブラック?」
「だぁああああぁあああ!?!?!?」
俺は絞殺めいた叫び声を出して、半径五メートル程逃げるように離れた。
心臓が飛び出るかと思った。
眠っていた筈のはしっかりと目を見開いて俺をみたのだから。
なっ、何でコイツは何時も唐突なんだよ・・っ!?
は大きく伸びをし、俺を見るなり露骨に顔を顰めて欠伸を欠く。
「たっ・・・狸寝入りかよ!!?」
「誰も寝てるとは言ってないし」
「紛らわしいんだよお前は!!」
「勘違いヤローなんだよアンタは」
ギャーギャーと、声の続く限り言い合う二人。
(といってもは単調に返すだけ;)
その直ぐ側の茂みがガサガサと動いた事も気付かないままで・・・・
ガサガサ・・・
「おぉ〜なんか凄く珍しいモノ見てしまったね」
「ちょっと!何でシリウスがとあんなに仲良く話してるの!?」
「あのシリウスが珍しく早起きしたと思ったら・・・・・」
上から、ジェームズ、リリー、リーマスが思い思いの言葉を呟く。
その横では、早朝に叩き起こされ、とばっちりを受けたピーターが草むらに平伏していた。
「まぁまぁ、いいじゃないか。頬笑ましくて」
「良くないわよ。・・・・全然は関わってくれないのよ?・・・なのにシリウスとあんなに仲睦まじく・・・」
「僕だって、ともっと話したいのに・・・・」
「「あんの犬・・・(ボソリ)」」
約2名・・・リリーとリーマスは突如立ち上がった。
迸る怒りを笑顔で抑えつつ、争っている二人の会話が聞こえる所まで忍び足で近寄って行く。
「私でさえ、とあんなに沢山喋ったこと無いのに・・・・シリウス、覚えてなさいよ・・・」
「あんなに近寄るなとか言って、本当は独占したかったって魂胆・・・・・シリウス・・・・君許さないよ・・・」
「・・・ねぇ、二人とも。もしかして”邪魔しに行こう”・・・・とか思ってるのかい?」
「「思って悪い?ジェームズ」」
「い・・・いや。」
一瞬、きっとこの二人はこの先馬鹿になる
そうジェームズは確信した。
「「シリウス・・・・・・・・・・・・・・ 殺。」」
ゾクゥウ!!!
「・・・ッ!?・・・・・・何か今寒気が・・・」
悪寒か?
いや、何かとてつも悪い予感が・・・黒い殺気が・・・・
背筋に只ならぬ悪寒が走ったシリウスは、必要以上にキョロキョロ辺りを見渡して。
さして気にも留めず、疲れた溜息をついて、はまた草むらに寝ころんだ。
つくづくマイペースだな・・・
「・・・眉間にしわよってるぞ」と何気なく言葉を発しても
「ブラックもね」・・・そう単調な返事をして、そっぽを向いた。
相変わらず、顔は顰めっ面。
・・・寝てる顔のままでいればいいのに
ぼんやりと心内に呟いた言葉に駆られたのか
シリウスはの横に座った。
じっと見られるのが嫌なのか、は不機嫌そうに怪訝そうに俺を見る。
「ブラックって呼ぶの止めろ。その名で呼ばれたくねぇ」
「アンタだって私のこと””と呼んでる」
「大体お前・・・表情それしかねぇのかよ?」
「大きなお世話。人の事言えた義理じゃないだろ」
「・・・・・じゃー俺が笑ってお前のこと『』って言ったら、
お前も笑って俺の名前呼んでくれるか?」
+草むらにて+
「ちょっと・・・・・何今の!?あれじゃ私のにプロポーズしてるんじゃない!!?」
「リリー草を毟るのは止めようよ;・・・緑は大切に」
「クス・・・・女誑しの犬はしつけを怠ると本当に駄目だよねぇ・・・・」
「リーマス、ピーターの首絞めてるよ;」
ザァアア・・・・
紅葉が朝の風に乗って空へ舞い上がった。
鮮やかで・・・
鮮明で
目の前にいるが、とても・・・・
何で俺こんな事言ってんだ?
よく分からない気持ちに戸惑って、
は目を見開いたまま。
・・・・・・どうせ、無理だろうな
は絶対『馬鹿馬鹿しい』とか言ってやらないだろう。
思・・・
「いいわよ」
なっ
「「「「「何いぃいいい!!!?」」」」」
って、ちょっと待て。
今なんか草むらで声が聞こえた様な・・・・
「いいよ、ブラックがやったら笑って言ってあげても良いわ」と、念を押すようにが言葉を繰り返した。
俺は半信半疑でを見るが、あっちは相変わらずの無表情でマジマジと俺を見る。
な、何なんだ?
いや寧ろの思考回路が良く分からねぇ
いいのか
「いいよ、ブラックがやったら笑って言ってあげても良いわ」
ザァアア・・・・・・
「・・・・・・・まぁ、何をしようが私はアンタの事ブラックってよ・・・」
「 ” ” 」
「!?」
気がついたら、俺はの頬に手を掛け
その名を口にしていた。
ちゃんと笑っているだろうか・・・それも良く分からない。
「ちょっと待て、離せブッ・・・」
「」
の驚く顔が直ぐ目の前にある。
触れている手が急に熱くなる
衝動が押し上げて、こみ上げて
ジリジリ
胸を焦がして
”何か”を奮い立たせて・・・・
「・・・・・・・シ」
「「こんのヘタレ馬鹿犬めがぁああああ!!!!!!」」
「「!?」」
ゴイィイインッ!!!!
鈍い音が周囲に響き、突如シリウスの頭に何か堅いモノが激突した。
・・・それは紛れもないピーター・ペティグリュであった事を追記させて貰う。
シリウスはのたうち回るように草むらで呻いて、
は突然現れたリーマスとリリーに仰天していた。
「シーリーウースー!!?私のに触れたわねぇ!?万死に値するわよ!!!」
「ちょっ、エヴァンス!所有格を付けるな!(汗)」
「僕だって触れたいのを我慢してるのに・・・・シリウス・・・あの世に逝ってみるかい?」
「ルーピン!!そう言いつつ私の手を握るなぁあ!!」
「あはははは、全員『馬鹿』だね〜」
「ポッター!!笑ってないで何とかしろ〜!!!」
降って沸いたように現れる四人。
あれ程静かであった草原は密度が急激に増え、てんやわんやに騒がしくなった。
漸く状況を理解したはリーマスの手を振りきり、
逃げるように大股で城への道を歩き始めていった。
平伏していたシリウスはそれに気付いて大声で呼びかける
「おい!俺との約束はどうなんだよ!!」
「・・〜っ名前で呼ぶな!!誰が『呼ぶ』と言った!?」
「何だよそれ!!?」
「私は『呼んでも良い』って言っただけよ!!!」
なんだそりゃぁあ!?
俺の胸中は落胆とショックで打ちのめされた。
それを見るなりリーマス達は小気味よさそうに黒い笑みを浮かべている。
「よかったわねぇシリウスv」
「本当にね、おめでとうv」
「お前等全然そう思ってないだろ!!?」
「”シリウス”」
「え・・・・」
ふっと名前を呼ばれ顔を上げる。
そこには帰ろうとしたが此方を見ていた。
ふわぁ・・・
「ご愁傷様」
ザァアア・・・・
紅葉が朝の風に乗って空へ舞い上がった。
鮮やかで・・・
鮮明で
その一瞬だけ
目の前で一瞬笑ったが、とても
とても・・・・綺麗に見えた
「「シリウス!!!!」」
「っちょ、ちょっと待てリリー、リーマス!!!」
「「問答無用」」
狂気的に微笑んだリーマスとリリーに
今日一日中シリウスは恨まれたとか
それはもう記憶さえ飛ぶぐらい
でも、俺の胸の奥
鮮やかにしっかりと残る
「”シリウス”ご愁傷様」
優しい声と微笑み
君の笑顔はしっかりと・・・・
その時の笑顔は俺のモノ
そう自惚れてもいいよな
+後書き+
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『「Samething」ヒロインでシリウスと会話する。
そしてそれを隠れてみる鹿&狼&リリー。そんで黒犬様に嫉妬する狼&リリー』でした!
火原煌様、キリリクを有り難う御座いますv
・・・微糖だったでしょうかね;はてさてふむ〜
何故か最後のシリウスの科白
ジャイ●ン!?(笑)
水を差した私にいっちょ昇龍拳を・・・
それでは本当に有り難う御座いました!
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陵創貴様から頂いてしまいましたよ!
陵様のサイトで連載されている『Samething else』です。
キリ番取ったときはもう本当に嬉しくて…!
リーマスとリリーに笑わせていただきましたv哀れシリウス!
陵様、ありがとう御座いました!
火原