(あ?まだ来てねぇじゃん。もうホームルーム始まってんのに…)
赤也は、ホームルームが始まってもまだ空いたままの隣をちらりと見た。
「おはよーございまーす。」
ガラン!と無駄に大きな音を立ててドアを開け放ち、は遅れて入ってきた。
「おはよーございます、じゃないだろ」
「えー?んじゃぁGood morning everyone?」
「おお、相変わらず素晴らしい発音だな!…じゃないだろ!ったく…」
教師は出席簿を丸めての頭をポコンと叩いた。
「痛い…」
「で、遅刻の理由は?」
「生理痛です。」
「お前2週間前も同じこと言ってただろ。」
「あー…じゃあ低気圧なもので…」
((((((((((なんてベタな…!))))))))))
「そうか、それなら仕方ないな。早く席に着きなさい」
((((((((((仕方ないんだ…!))))))))))
「っつー事が今朝あったんスよ」
「それを言うなら低血圧だろい…」
丸井は、球出しをしているに呆れたような視線を向けた。
は本気でこういう事を言ってくれるのでウチの中じゃ一番ギャグに走らせやすいです。
低気圧と低血圧って言い間違えませんか?そうですか、私だけですか。